大風量厨房排気臭の脱臭について

 

大風量厨房排気臭の脱臭について

都市の過密化は進み、高層ビルが増え、商業地区には集客のため多くの飲食店が集まります。
一方、人が増えることによってニオイに関する問題はますます多くなるようです。
日本人は中華・イタリアン・カレー・ラーメンなど、ニオイの強いもの・味の濃いものが大好きです。
それらを調理する際には当然様々なニオイが出てきます。

もしも調理をする厨房で何も対策をしなければ、その発生したニオイは店舗内・厨房内に 充満してしまいます。
そこでお店の中の環境を良い状態にするため、換気して臭気を外に出すことになりますが、 すると今度は外の人に迷惑がかかってしまいます。

しかも今は周辺に高層マンションなどがたくさんできているという状況です。
以前はニオイのついた空気を非常に高いところから排出して拡散させていましたが、 今ではそうすると高層建造物の吸気口から厨房のニオイが侵入、部屋の中に充満させてしまうことになり、 結果として苦情が多発してしまいます。

その対策として、例えば、もっと高いところから臭気を出せば良いと思っても、 かなり強力なファンを使って相当な高層にまで空気を運ぶ必要があります。
飲食店というのは地下などにも多いですから、そういうところのものを例えば百メートル以上、 上げなくてはならない。
ファンで強制的に換気するわけですから、かなりのコストがかかります。

そこで、ニオイを出したその現場で「脱臭」をしようという考え方が増えてきました。
脱臭装置を使って、臭いを取り除き、そのあと排気を低層に出そうというニーズです。
これなら、経済的にメリットがあるので、装置の設置も増えてきました。

ところが大きなビルなどの場合、換気の風量も非常に膨大になります。

1時間当たり5万立方メートルとか10万立方メートルなどという臭気を含む空気を処理しなくてはなりません。
そういうものすごい量の空気を常に脱臭し続けるというのは、技術的に非常に難しいことです。

「脱臭」の世界で一番の定番で実績のある材料といえば「活性炭」です。
実に様々な場所で活用されています。
しかし、活性炭での脱臭は、ゆっくりと空気を流さないと臭気を吸着しません。
ですから残念ながら、1秒間に4m,5mあるいは10mなどというスピードで来る空気 を脱臭するという場合には不向きです。


そもそも厨房排気の脱臭は非常に難しく、解決策は多くないのが現状です。

大風量に対応できる技術の一つとしてはまず、セラミック製のブロック型材料を用いる方法があります。
これは15年ほど前から大型ビル用に用いられてきた技術です。
これはブロックに空気を通すことによって臭気物質を吸着させますが、 吸着させ続けることによって臭気物質はその素材に溜まっていくことになります。
臭気は薄いので、溜まると言っても時間は稼げますが、性能の持続は難しいようです。

そうした中、近年日本では「光触媒」という良い技術が発明されました。

セラミックブロック方式では素材を「修復する」というのは難しいのですが、
それを可能とする「光触媒」を応用した装置を作ったところ、
これまでの技術よりははるかに優れた性能が出ましたので、
現在当社では「光触媒セラミックフィルター」を組み込んだ装置を製造しています。

それが当社の「i-クリンキューブ」というシリーズです。

当社独自の光触媒を利用した脱臭装置

 

だんだん地方に条例による規制が出てきて、その守らなくてはならない排気臭気濃度の基準値が設定されております<から、
その基準以内に納めなければなりません。
そのためには脱臭装置というものが必要になってきていますし、これまでの物よりも技術進歩して、近隣に迷惑が掛からないような装置を作っていかなくてはいけない、今はその過程だと思います。

脱臭技術は、まだまだ完成したものではなく、試行錯誤し、技術が日進月歩で進んでいる、そういう状況の中にいます。 ニオイの脱臭そのものがそういう状況にあるのですが、特に厨房の臭いというのは難しい。

複合臭で色んなニオイが混ざっている、空気量が大量であるなど、課題が多いのです。